Addiction Report (アディクションレポート)

自己責任の記事一覧

「自分でやったことだからこそ他人に頼る」依存症治療を「自己責任」論から解放する

日本では、格差や貧困、差別の問題に目を瞑り、自己努力で乗り越えることを良しとしてきた。しかし、本人に自己解決を求めることで、当事者は孤立し困窮するなかで、問題がさらに複雑化しているのではないだろうか。依存症の問題は特に、こうした自己責任論で片付けられてきた。

「体」と「心」の分野で、依存症に向き合う二人の医師との対談を通じて、自己責任論の裏側でおきていることを明らかにし、本当の意味で「自分の人生に責任を持つ」方法を模索した。

2024/11/16 02:00

遠山怜

「本人が望むなら死んでもしょうがない?」自分を傷つける人を支える人が、忘れてはいけないこと

「自己責任」論が日本社会に蔓延する一方、依存症の当事者に対して「本人がそうしたいなら」と相手に介入しない姿勢を取る人も増えてきたのではないだろうか。一見、個人の意思を尊重しているようにも見えるが、その人の「消えたい」気持ちの背景にある「助けてほしい」気持ちから、目を逸らしているともいえる。「心」と「体」の側から自傷行為の最前線に立つ二人に、「自分を傷つける人を支えること」について話を伺った。

2024/11/18 02:51

遠山怜

みんな何かに依存しながら生きている。人間は、「ほどよく」なんて生きられない。

アルコール依存症の大学教員・横道誠氏、アダルトチルドレンの漫画家・菊池真理子氏、性依存症のAV監督・二村ヒトシ氏。個性豊かな3人が共同で出版した書籍『「ほどよく」なんて生きられない』。著者3人に依存症専門医の松本俊彦医師を加えた出版記念イベントが、下北沢の本屋B&Bで行われた。

2025/07/17 02:04

宮崎まきこ

「こんなにも多くの人たちがギャンブルが理由で死んでいる」自死遺族会が発足、全国でセミナー開催

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会が都内で「ギャンブル依存症自死遺族会立ち上げセミナー」を開催。ギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子さんは「こんなにも多くの人たちがギャンブルが理由で死んでいるということが、社会では全く知られていない」と訴えている。

2024/07/21 01:27

千葉 雄登

当事者が適切な相談先に繋がることが大事「依存症の理解を深めるためのトーク&音楽ライブイベント みんなで考えよう依存症のこと」イベントレポート

2月26日、都内で厚生労働省主催の「依存症の理解を深めるためのトーク&音楽イベント みんなで考えよう依存症のこと」が開催された。依存症当事者である著名人を迎えてのトーク&音楽ライブの模様をお届けする。

2025/02/28 02:00

姫野桂

「問題行動がおさまれば回復?」繰り返されるリストカット、OD、拒食——「自分を傷つける生き方」を続けてきた彼女が語る、「回復しきらない回復期」のこと

依存症を語る時によく使われる言葉「回復」。なぜ「治る」「治癒」と使わず「回復」なのか。そして「回復」について、当事者はどう考えているのか。一人の女性の回復の道のりから考えてみました。

2024/11/12 08:26

遠山怜