大阪府、オンラインギャンブル啓発動画「ギャン太郎」を公開停止に「当事者の言葉が一番大きかった」
若者向けのオンラインギャンブル啓発動画「ギャン太郎」が支援団体や専門家に批判を浴びている問題で、大阪府は動画を一時公開停止ししました。責任者はSNSでの当事者の声が停止の決め手になったとして、医療関係者などに意見を聞いた上で対応を検討するとしています。

公開日:2026/01/29 01:48
若者向けのオンラインギャンブル啓発動画「ギャン太郎」が支援団体や専門家に批判を浴びている問題で、大阪府は28日夜、動画を一時公開停止した。
「医療関係者等への意見聴取を行ったうえで、今後の対応について検討する」としており、一部修正するのか、最初から作り直すのか、まだ決まっていないという。
大阪府健康医療部 保健医療室地域保健課依存症対策グループの責任者、市川勝義参事に取材した。
当事者の「ショックを受ける」「傷つく」声で一時公開停止を決定
28日午後1時頃に取材した時には「現時点で公開を止めることは考えていない」と答えていたのが、午後7時半に一時停止に対応が変わった理由について、市川参事はこう明かした。
「Addiction Reportからの情報が一番早かったと思うのですが、その後、SNSで『ギャンブル依存症を本当に理解しているのか』という声や、ギャンブル依存症のご本人さんがこれを見た時に『ショックを受ける』とか『傷つく』という言葉がたくさん確認できたので、これはいったん停止しようと判断しました」
大阪府議会議員も含めた複数の議員からも問い合わせが入っていたが、「当事者の言葉が一番大きかった」と、SNSで当事者が声をあげたことが今回の判断に結びついたことを述べた。
「ギャン太郎」は、687万8850円の請負価格で広告代理店「株式会社博報堂プロダクツ関西支社」が制作。その啓発効果を確かめるため、府立高校や私立高校などの卒業見込みの生徒にこの動画を見せ、「オンラインカジノは違法と知ることができたか」「ギャンブルにのめり込んだ時に日常生活や社会生活に支障を生じることが理解できたか」「ギャンブルで困った時はどのような方法で相談するか」などの質問に答えてもらい、理解度を調査をするところまで業務委託をしていた。
この高校生向けの理解度調査も一時停止した。
「問題があるのは間違いない。どうしようか悩んでいる」
この後は、「医療関係者等への意見聴取を行ったうえで、今後の対応について検討する」としているが、具体的にどんな医療関係者に意見を聞くのかはまだ決まっていないという。また、検討を行った上で、動画をお蔵入りにするのか、一部修正するのか、作り直すのかはまだ今後の検討によるとしている。
「株式会社博報堂プロダクツ関西支社」への業務委託金、687万8850円について返還を求める可能性についても「現時点ではお答えできない」としている。
ギャンブル依存症問題を考える会やそのほかの支援者、専門医らは、この動画が医学的に根拠がなく、人権への配慮がないとして、作り直すことを求める要望書を提出する予定だが、これについてはこう答えた。
「SNSなどでそういう声があることを確認しているので、その点も踏まえて今後どうするかはしっかり考えていこうと思う」
足元でカジノも含めた統合型リゾート、I Rの建設計画が進み、ギャンブル依存症対策を積極的に進めると表明している大阪府で、このような問題が起きた責任については、こう述べた。
「こちらが意図しているところが伝わらなかったのは事実であるので、それについてはしっかり対応していこうということだ。問題があるのは間違いない。例えば一部修正するとか、コメントを入れた上で公開するとか、対応を考える。正直、どうしようか悩んでいるところだ」
その上で、こう締め括った。
「決して、『こんなの全然問題ないよ』と思っているわけではない。いったん立ち止まって、医療関係者等の意見も踏まえたうえで検討させてもらう」
コメント
何が問題か理解していない事は大問題ですよね。それでどうやってギャンブル依存症対策をしようとするのか、なめてんのか、といいたい。
岩永さん取材、発信ありがとうございます。
大阪にIRつまりカジノを作る上で、ギャンブル依存症対策を世界のトップランナーとしてやっていくはずが、予防教育という大事な部分で足下から崩れている。
大阪が本気で依存症対策をしているのならこのような動画を作るはずがない。
今大阪のギャンブル依存症対策に本気度がない事が露呈したと思う。
作る前にどうすれば良いかを有識者交え検討するべきでした。
今後のギャンブル依存症対策もこの病気の理解をしてる方たちを含め検討し、しっかりと対策お願いしたいです。
家族がギャンブル依存症です。本人もこの厄介すぎる病気になり、苦しんでいると思いますが、家族も本当に苦しんでいます。今、私自身は家族会に参加し、勉強していますが、毎月毎月、本当に困って家族会に新しく来られる方が沢山います。相談に来られた方だけが困っているのではないのです。子どもや祖父母、お金を貸せた友達みんなが困る病気、それがギャンブル依存症なのだと思います。
IRをすすめるのは、この国をおかしくしようとしか思えないし、国がこの病気を理解し、何とかしないと。大きく動いて国民を守って欲しいです。
大阪府としては、ひとまず急いで作成・公開し、問題が見つかればその都度修正して再公開すればよい、という感覚なのかもしれません。しかし、インターネット上に公開されたものは、字幕翻訳を通じて世界中の人の目に触れます。だからこそ、「知らないことがある」という自覚を、まずは持つべきではないでしょうか。
「問題があるのは間違いない。どうしようか悩んでいる」とのことですが、悩んだら相談してほしいです。ギャンブル依存症問題を考える会という相談先があります。未来ある若者への正しい啓発のため、何卒よろしくお願いします。
利権ありきの吉村維新が仕切ればこうなるってだけの話。消費者金融の元弁護士がギャンブル依存者なんか気にかけるかよ
依存症を正しく理解されているのか、とても疑問に思いました。心の中にいる鬼とはなんなんでしょうか?
相談して簡単に治るよう病気ではもありせん。
もっと、事実を知るべきだと思います。
一時停止ではなく完全停止にすべきです。この動画は、ギャンブル依存症を「心の弱さ」や「怠け」の問題にすり替えています。
依存症は病気です。
若者向け啓発として、根本的に間違っています。
直ちに間違った部分を認め行政が発信する啓発は、当事者や家族が安心して支援につながれる内容であるべきです。依存症を正しく理解し偏見を減らす方向に修正を強く求めます。
専門家や当事者団体の声を取り入れ、正しい医療に基づいた啓発動画へと改訂することが不可欠です。大阪市が率先して正しい情報を広める姿勢を示すことを期待します。
子供は父親がギャンブル依存症である事を知っています。脳の病気である事も、完治はしないけど、辞め続けることで回復できることも。なのに、高校でもしこんな動画を見せられたら…自分の父親の事を友達にちゃんとはなせるでしょうか…。そんな事を想像してしまいました。正しい知識が広まるきっかけに、行政、医療、民間団体力を合わせてより良いものになるきっかけになりますように。ここが大阪のギャンブル依存症対策のターニングポイントになりますように!
ギャンブル依存症は楽して暮らそうと思ってなった理由じゃないし、やめられないのは意思が弱いからじゃない。
れっきとした病気で、苦しんでいるひとは増えるばかりです。
若者の未来を潰して、IRなんか進めてる場合じゃない…
ギャンブル依存症は誰でもなりえる脳の病気です。当事者、家族、専門家の声をしっかり聞いて病気を理解して正しい啓発をしてほしいです。
大学生の息子はギャンブル依存症で抑うつ状態で入院しており、自殺未遂もありました。未だ先行きが見えない状態です。相談先が必要との意図は分かります。しかし、自分の鬼に打ち勝ち安易に治るととれる内容で、間違った捉え方をされる方もいます。家族として毎日泣いていた日々を思うと啓発としては辛い内容です。国は依存症対策を本気で行って欲しいです。
夫が当事者です。いつも真面目で子供にも優しいパパです。一生懸命に働いていましたし、ラクして生きれるかもみたいな思想はありませんでした。
子供達にも「パパってこんな人なの?」となったら耐えられません。
啓発動画というのは、イメージが強烈に視聴者に焼き付けられます。ギャンブル依存症という病気の認識がこんな誤った理解で伝わってほしくないと思います。
一部修正では困ります。根本的な依存症への理解から深めていただき、専門家が納得し得る動画を作り直していただきたい。
これは「楽したい人の問題」ではなく、脳の病気です。
苦しんでいるのは本人だけでなく、家族や子どもたちも。
学生さんへの啓発は、本当に大切だと思う。ギャンブル依存症について、偏見ではなく正しい知識を。
当事者・家族・医療・支援の声を聞いてください。
子ども達の未来を守ってください!
ギャンブル依存症専門でもない企業が啓発動画作成することも、その企業に依頼を決定した大阪府も、真剣にギャンブル依存症啓発をしようという姿勢が全く見られない。それで、大阪にIR⁈大阪府はギャンブル依存症で苦しんでる人の事どう思ってるのでしょうか⁈ちゃんと現実を知り、調査して意味ある啓発をお願いしたい
動画を見て、強いショックと怒りを覚えました。これほど偏見に満ちた内容の動画が全国に流れるのかと思うと、憤りを感じます。あまりにも無責任です。今回の出来事が、ギャンブル依存症に対する正しい理解につながることを切に願います。未来ある若者のためにも。
この動画が配信停止になり本当に良かったです。ギャンブル依存症は病です。一番近い人を悲しませます。これからもギャンブル依存症が病であることを広げられるよう、自分にできる活動をしたいです。
企画、制作段階でもっと依存症の正しい知識を理解して欲しかった。やっていればこういう内容にはなってなかったと思います。
是非、専門の医師、当事者、家族などの話を聞いてほしい。
ギャンブル依存症者の家族です。この動画を見た時、家族も傷つきました。今後はギャンブル依存症という病気のことをきちんと理解した上で、
正しい啓発をご検討ください。今、ギャンブル依存症で苦しんでいる若者を救うためにも、ぜひお願いします。
動画の配信停止は賢明な判断だったと思います。本気で依存症対策をするお考えなら、ギャンブル依存症のことをまずは府が対策グループが理解される事からではないでしょうか?そして、正しく理解する専門家や支援者の力を結集することが大切だと強く思います。
この動画は酷すぎる。
依存症の理解がない。
問題意識もなく、たいした取材もせずに、安易に作成するからこうなる。自ら確認もせず、広告代理店に任せっきりですね。
一旦停止の判断の理由として大阪府市側がことの重大さをどこまで受け止めていただいているのかと思います。
ギャンブル依存症対策において自分たちの意図する方へ誘導するのではなく、的外れなことをやる前に医療機関や専門家へ意見を求めて欲しいです。
ギャンブル依存症当事者とその家族のことをまったく理解していない。間違った教育や広報は不幸な人を増やすことになります。ただに停止して正しく伝える広報をお願い致します。
ギャンブル依存症者の家族です。この啓発動画、ギャン太郎と面白そうに依存症の事を説明してますが、この内容は、依存症の事をよく知らない方々が見たら、偏見と誤解を助長する恐れがあると感じました。悲しいです。
今回公開停止に踏み切って下さった事は賢明で勇気のあることだと思います。
当事者や家族にとって、誤認されることは、2次被害を誘発しかねない重大な事柄だからです。
情報を発する立場の方達には、それを踏まえて、専門家の意見を取り入れて、正しく伝えてくださることを希望します。
自分の息子が馬鹿にされたみたいで、ホント‼️腹が立った!みんな必死で戦っているのに、こうなるのは、だらしないからみたいな動画 中止になってよかったと思う
息子がギャンブラーです。
精神論で何とかできることだと思い、何年も間違った対策をやり続けていました。
周りの偏見を気にして
なかなか周りに相談もできませんでした。
こうして記事にしていただくことで
ギャンブル依存症について興味を持ち、正しい認識を持つ方が増えていって欲しいと願っています。
20代前半の息子がギャンブル依存症で苦しんでいます。オンラインギャンブルは真面目で優しかった人間を依存症にし、短期間で多重債務者にまでしてしまう危険性を孕んでいます。
息子のような若者をこれ以上増やさないよう、病気を正しく理解してから正しい啓発をしてほしいです。
どうかお願いします。
どうか無責任な動画の公開をやめてほしいと願ってやみません。当事者、家族、専門家の声をもっと聞いて下さい。
今回の騒動が、単なる批判に終わらず、ギャンブル依存症への正しい理解につながることを切に願うばかりです。
請け負った企業は、しっかりと下調べ知識を得て責任を持って制作してほしいなと思います。
啓発やオンラインカジノの違法性、相談方法などのための動画なので、やはり慎重に作成し、役立てて欲しいです。依存性が病気であり、誰でもなる可能性があること、当事者が一番辛く苦しんでいること、相談し、回復出来る場所があることをしっかりと伝えて欲しいです。そして、社会が依存性で苦しんでいる人を受け入れられるような気持ちを持てるような作品にしていただきたいです。
こんなのもんだいないよ と思っているわけではない。
とあるが、あたり前です。
あんなショックな動画を作っているのですから
ギャンブル依存症の知識が今の段階でも全くないとよくわかりました。
こんな状態でIRをはじめるんですか!
動画が批判を受け一時停止となったにもかかわらず、「意図が伝わらなかった」「制作者側の問題」と受け取れる説明は、行政の責任を曖昧にしている。
企画・発注・監修を行ったのは行政であり、内容に問題があった以上、その責任は明確に行政側にある。
修正や注釈の検討以前に、なぜ専門性の欠如した内容が公表まで至ったのか、意思決定の過程を検証すべきだ。
これは表現の問題ではなく、行政の判断とガバナンスの問題である。
日本中で苦しんでいる家族が沢山います
今も増え続けています
これ以上増やさない為にオンラインカジノ、競馬、競輪の規制を急いでください
この動画を作成した方々がギャンブル依存性が病気であると言う正しい理解が無いのではないかと疑いたくなるものでした。
今、世の中スマホでの生活が低年齢化しています。誰でもなりうる病気です。
どうかギャンブル依存性の正しい理解を持った方々の意見を参考に啓発を行ってほしいです。
動画の一時公開停止を決断したことは、当事者の声を受け止めたという点で、まずは妥当で賢明な判断だったと思います。
少なくとも「問題ない」と強行しなかった点は評価されるべきでしょう。
ただ一方で、「意図したことが伝わらなかった」という説明には、正直なところ違和感も残ります。
そもそも大阪府がこの動画で何を伝えたかったのか、その意図自体が当事者や支援者には見えなかった、というのが今回の本質ではないでしょうか。
ギャンブル依存症は、表現次第で簡単に当事者を傷つけ、偏見を助長してしまう病気です。
今後は「修正」や「コメント追加」で済ませるのではなく、病気について学び直し、医療・支援の現場と本気で向き合った上で構成し直すことを強く望みます。
IRを進める大阪府だからこそ、啓発は形だけでなく中身が問われると思います。
これ以上、薄っぺらい対策で済ませないことを期待しています。
まったくギャンブル依存症の予防、啓発にならないので修正は無意味です。
依存症への理解がある企業が制作したとは到底思えない内容です。
600万円超の公費を投じた理由も理解に苦しみます。
当事者を「鬼」と揶揄し、相談すれば簡単に治るかのような誤解を与えるのはあまりに酷い。
依存症対策のトップランナーを自負する府の認識がこの程度で、さらにカジノを進めるなどあり得ません。
まず府自身が、依存症について有識者から深く学ぶべきです。
間違いなく 相談は日本で一番理解し一生懸命日々活動ている ギャンブル依存症家族の会へ相談すべきだと思います。
当事者が傷ついたのは本当にそうですが、家族も人格否定のような扱いにショックを受けました。私は当事者が、息子ですが動画を見た後じわじわと心が折れ、大変だった頃を思い出して涙が溢れました。こんな簡単なことではないし、当事者も家族も苦しい事。ちゃんと理解して調べて正しい啓発をして欲しいです。どうがが停止して本当に良かった!
